真っ赤な死の柱が上がる火山に2人のハンターが立っている、
火山とその2人の間には、黒い身体に真っ赤な角が生えた龍が、
赤い目で2人を見下ろしている、
「凄いな・・・・・」
「・・・・・・」
炎の龍が少しずつ近づいてくる、
もう一人のハンターは、黙ってその赤い目を見ている、
「なあ、相棒この依頼達成できると思うか?」
「・・・・そのために自分たちはいる、」
紅い火の粉が時々視界に入り、通り過ぎてゆく、
「生きて帰られると思うか?」
【相棒】と呼ばれる男は透き通るような氷の太刀を抜いた、
「そうでなければ自分たちがいる意味がない」
「ははっ、そうだろな」
そう言ってもう一人は、そびえるような銃を抜いた、
「この戦い・・・・・どちらかでも帰れると良いな・・・・・」
「馬鹿め・・・・・・」
「え?」
「2人で帰らなければ意味がない、相棒行くぞ」
「・・・・・ああ!やろうぜ相棒!!」
2人は走り出した、
龍の口からは太陽並みの炎が渦巻いている、
太刀使いは怯まずその刃を高々と振り上げた、
「「奏でよう!始まりの宴だ!」」
龍の口がかっと開く、
巨大な太刀が振り下ろされる、
この時代は終わらない、
――完
BYベルリオーズ
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